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伝統を守る 出雲探訪記③ [日記]

 流れ地蔵の次は、昔から当地で受け継がれてきた出雲人形の窯元に向かいました。
出雲人形は、農閑期の副業として素朴な土人形を作り長谷詣りや伊勢詣りの旅人のお土産として人気を博しました。江戸時代の旅のガイドフックである西国名所図会や本居宣長の菅笠日記にも出雲の名物として紹介されています。
 そんな出雲人形を制作する家も今では、水野家ただ一軒になりなんとか伝統が保たれている状態です。
この人形のルーツは、垂仁天皇の皇后の死去の際、殉死の風習を改め埴輪を考案した当地の野見宿禰の埴輪づくりがもとになっているようです。
 水野さんの話では、昔から受け継がれた木型も破損したり失われたりで現在では、樹脂製の型に復元してい制作しているとのことです。型に土を詰めて人形の原型を作り、田んぼのモミガラの中で焼かれ、その後に着色するという素朴な人形ですが、その素朴さが温かみを感じひとつは欲しくなる魅力があります。幸いにも口伝で出雲人形の存在を知った人からの注文が多くさばききれないそうです(笑)。なんとか後世までこの伝統が絶えることなく引き継がれて欲しいものです。


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